マレーシアはガソリンが安い。1L72円程度である。2024年10月現在、稀に見る円安によって72円に換算されているが、通常は60円程度だ。(円安がここまで異常じゃなかったら)
なぜならマレーシア政府がガソリンに補助金を突っ込んでいるからだ。ディーゼルも安いし、ハイオクも安い。
ちなみに、マレーシアのガソリンは
レギュラー:オクタン価95
ハイオク:オクタン価97
である。つまりレギュラーえもハイオクでもさほど変わらないということだ。ちなみに日本ではレギュラーがオクタン価90前後、ハイオクは100らしい。
僕(FUMI)は1000ccの小さな車に乗っている。ガソリンももちろんレギュラー(95)を使っている。
マレーシア政府が補助金を突っ込んでいるので、本来はマレーシア国民がその恩恵を受けるべきであるが、それらの補助金がらみの商品を外国人である我々も買えるし、恩恵を受けることができる。誠に感謝である。例えば、、、
・料理油
・ガソリン
・電気代
・鶏肉
その他諸々である。っていうかほとんど補助金が突っ込んである生活必需品ばかりだ。おかげでマレーシアに住んでいる人間全てが餓死することなく生きていけるようになっている。どこかの国もマジでマジでマジでマジで見習ってほしいと思う。
さて、今日はマレーシアの高速道路事情について語ろうと思う。
先述の通りマレーシアはガソリンが安い。そして天然ガスも安い。料理に使うブタンガス(LPG的なガス)も脅威の安さ。以前のブログでも語ったが、その安さたるや脅威。家族3人でほぼほぼ3食自炊で、ガスの月平均は230円程度?(2024年時点で円に換算すると)。産油国は強いのである。
そして高速道路はどうなっているかというと、基本的にはマレー半島を南北に走る高速、東西を抜ける高速、その他様々な高速がある。そして首都圏内にもバイパス的な有料道路が多くある。首都圏内で移動する分には別に有料バイパスを利用する必要は一切ない。利用しようとしなかろうと到着時間はさほど変わらないからである。
しかし遠方に出向くにはやはり高速を利用するしかない。走行距離が60kmくらいを超えるとやはり高速は使わねばならぬだろう。
マレーシアはガソリンが安い分、高速道路を有料にしている。ちなみにお隣のタイランドは高速道路という概念がない代わりにガソリンが高い。そして、、、タイランドではもはやピュアなガソリンを売っていない。ガソリンにエタノールを混ぜているのである。そのエタノールの混ぜる比率によってガソリンの値段が変わる。が、まぁ一応ちゃんとエンジンは動く。笑 (とはいえ、タイランドのガソリンは混ぜ物がしてあるにもかかわらず高すぎる。よってマレーシア国境付近に近いタイの主要道路の道端では、マレーシアから密輸したガソリンが沢山売っている。(笑)
さて、今日の本題にいこう。マレーシアでは高速道路は有料であるのは先述した通りだ。例えば300km程度の走行距離で40RM程度(1400円前後)である。決して高くはないが、生活水準から考えると安くもない。
ところがマレーシアでは、主要な祝日(イスラム正月、中国正月、インドのお祭り、その他主要な祝日)の前後はなんと・・・
高速道路が全て無料になる
え?
そう。完全無料になるのである。ちなみに僕も今回2024年10月29日に東海岸のTerengganu州から首都のクアラルンプールまでおおよそ360km車で走ったが、高速料金は
完全無料
だった。完全無料。白黒はっきりしている。不透明な部分はひとつもない。完全無料。通常ならば大体40RM程度である。(現在の日本円にして1400円程度)
全国共通で無料。(タイランドに抜ける道とシンガポールの橋を渡るのは有料だが、それ以外は全て無料)
つまり、マレーシアでは年に何度も何度も高速道路が完全無料になるのだ。
さて、それでは具体的にいつ無料になるのか?という話になるが、実はイスラム正月も中国正月も年によって日程がずれるので(お月様の変化によって目視で正月を確定したりする)ので、あらかじめその無料期間がわかりづらいというのがあるのだ。通常であれば無料期間の数日前にそれが政府より発表されるので、楽しみに待つのがよいであろう。
マレーシア政府のやり方は賢い。とても賢い。高速料金を無料にするから皆さんBalik Kampungしてね!と言わんばかり。Balik Kampungとは「帰省」のこと。マレーシア人はどの人種も家族と過ごす時間をとても大切にしている人種。お祭りごとに年に何度も家族を訪れる人もいる。なので高速料金がオモシになってしまう。なので政府はせめて高速料金を無料にすることによって気持ち良く帰省してもらう、という考えだ。しかも!高速料金が無料ということはその分多くの方々が国内を移動しまくる。結果、ガソリンはその分売れる!税収面においてもしっかりと確保しているのだ。政府だって国家の銭を減らすだけ減らしたらやっていけないので、その辺りもしっかり計算されているのである。なのでとても賢いやり方なのだ。その分このような祝日やお祭りの時は高速道路は渋滞が激しくなる。が、マレーシア人は誰も怒らない。「仕方ないさ〜」という広い心を持っている国民性なのだ。
どこかの国も見習ってほしい。どこかの国は割引を行ったり行わなかったり、、、。酷いモンである。
どっかの国は一体どこを向いて政治をしているのか。国民の方を向いて本当に政治をしているのか。どこかの国は本当に気づいてほしい。その虚しさに。そのアホらしさに。その国民を騙す悲しさに。っていうか国民が気付かねばならぬ。気づいて怒らなければならない。国民全員が黙って周りについていくようでは国は滅亡に向かう一方。
ということで皆さんも万が一マレーシアで高速道路で運転する場合は、、、ラッキーだったら高速料金が無料になる!ということを覚えておこう。
ちょっと得した気分になれますヨ!!!
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