マレーシアの魚市場の歩き方

マレーシアの食べ物

筆者(FUMI)は自他共に認める魚オタクである。子供の頃から休みごとに釣竿を抱えて釣りに行きまくってきた。どの国に住んでいる時もひたすら休みはほぼ全て釣りに費やしてきた大馬鹿者である。っていうか筆者の実家の家族は全員釣りオタクだから当然の流れである。

大人になっても結婚しても子供ができた後でも嫁サンや子供の趣味を無視して、嫌がる嫁子供を引き連れてマレーシアに来てまで釣りに行きまくっている。笑 その甲斐あって、筆者の娘も釣りが大好きな立派な釣りガールに育てることに成功した!子育て大成功!!ワハハハ。

もちろん肉を食うよりも魚を食っている方が幸せな筆者なのである。だから新鮮な魚を求めて時間があれば朝っぱらからウェットマーケット、いわゆる朝の市場に出向く。今日はその中のフィッシュマーケットについて語ろう。

首都クアラルンプールにあるChow Kitマーケット。野菜、果物、肉類、魚、なんでも売っている。

ということで今日はマレーシアの魚市場の歩き方を紹介しよう。マレーシアに駐在している日本人は皆口を揃えて魚が手に入らないと言う。日本人の口から聞く魚についてのコメントランキング行ってみよ〜。

1位:マレーシアでは新鮮な魚が買えない
2位:美味しいお寿司屋さんがない
3位:スーパーでの魚の買い方がわからない
4位:スーパーで切り身の魚が売ってないから料理できない
5位:スーパーに並んでいる魚の種類がわからないから買えない

おいおいおい、、、本気かオイ。お願いしますよ。そんなの自分で研究してくださいよ。どこまでお人好しな引っ込みジーアンなんだよ。と言いたいところだが、まぁ気持ちもわからんでもないから今日はそんな迷える子羊、いや子日本人たちを救うべくまずは魚を手に入れるところから解説していこう。スーパーで手に入る魚の数倍の鮮度の良さと、価格は実に数分の一だったりするからスーパーで魚介類は買ってはならぬ。これ、マレーシアの基本中の基本。

ちなみに今回の記事に続いて、マレーシアの魚でどのように料理を作ったら良いかは別の記事で魚種1種類ずつ丁寧に解説していく予定なのでお楽しみに!

■まずは筆者おすすめ朝市場
①Chow Kit Market(中級者向けだが魚貝類は一番新鮮、生ダコ売ってる場合あり)
②TTDI Market (初心者向け、豚肉屋さんあり。魚貝類はまぁまぁ新鮮)
③Selayang Market (上級者向け、新鮮な魚貝類を選ぶのに目利きが相当必要)
④Datuk Keramat Market (上級者向け)

全てクアラルンプール周辺に位置している。その中でも1番のChow Kit Marketが一番首都の内部にあるのでアクセスもしやすいだろう。旅行客も魚が好きな方々だったら見にいくだけでもとっても面白いのでおすすめ。なので今日はChow Kitを例に挙げて語ってみたいと思う!

通路は全てビッチャビチャ。写ってるオニイサンのようにビーサンが正しい姿。汚れたらビーサン丸洗い。

■まずは服装や持ち物や心構えから。
①ビーサン(足元ビッチャビチャになるから帰ったらビーサンごと丸洗い)
②完全にボロボロで汚れても良いテーシャツやズボン
③魚類を買ったら持ち帰るための氷入りの保冷袋(スーパーなどで安く売ってる)
④1RM、5RM、10RM、20RM、紙幣。大きくても50RM紙幣
⑤気合い
⑥値切り交渉する勇気

到着したらまず各通路を隈無く歩いて全ての魚介類のブースをしっかり見て歩こう。Chow Kitの魚介類ブースは全部で4つ程度の通路に別れていて、海の魚、甲殻類(エビ・カニ・イカ・タコ)、大型魚類、そして川魚というようにコーナーが通路によって別れている。川魚は日本人にとってはおそらくレベルが高いだろうからまずは海の魚介類が一番簡単だろう。とは言っても川魚、特にナマズとかテラピアはめちゃくちゃウマイのでいずれ記事にすると思う。

日本では入手不可能な魚たちが並んでいる。沖縄だと手に入る魚種もいるようだが、それでも珍しい魚のオンパレード。

魚種がわからない人は、とにかく新鮮そうでウマそうな魚に目をつけて、迷わず買ってみてほしい。アジ系の魚でもよいし、タイ系でも良い。タチウオとかでもよいし何でも良い。

ブースにいる売り子のオニイチャンが小さな量り売り用のカゴをくれるからそれに魚種ごとに突っ込む。重さを測ってもらう。オニイチャンがいくらか教えてくれるので、支払う。鱗を取ったり内臓を取ったりブツギリにするか聞かれるので、もし鱗と内臓を取ってほしい場合は「Clean」と頼もう。ブツギリにしてほしい場合は「Potong(ポトン、マレー語)」と伝えればすぐに無料でやってくれる。だが、筆者のように自分で鱗も内臓も綺麗に自分で取って料理したい人は「no clean, no potong」って言えばそのまま魚をビニールに入れて手渡してくれる。

魚を家まで冷やして持ち帰りたい場合は「Ice」って頼めば砕いた氷を別のビニールに入れてくれる。もちろん無料。

エビやイカはマレーシアでは高級品。だが魚市場で買うと半額程度で買える場合が多い。

さて、次に値切り交渉。例えば1キロ27RMの魚が売っているとしよう。そしてた例えばその魚が1KGピッタリだったとしよう。すると値段は27RMなのだが、区切りの良いところで25RMにしてくれないかな〜と思うのは人間の性。すかさず「25, ok ah?」と口に出そう。すると売り手もきっとOKしてくれるだろう。お釣りの3RM数えるよりも5RM札をポイっとお釣りで渡した方が向こうも渡しやすいだろうし。笑 と言うことで数リンギの値引き交渉は簡単に成立するので挑戦してみてほしい。

■筆者のおすすめの魚貝類は
・アジ類(マアジはマレーシアにはないので、メアジ、ムロアジ、マテアジ、ホソヒラアジ、オニアジ、サバっぽいモドキ等)
・マイワシ(Selayang Marketでしか見たことない)
・カツオ類とマグロ(スマガツオ、カツオ、メジマグロ)
・タチウオ
・マルコバン
・イトヒキキントキ
・ユウダチスダレダイ
・モモイトヨリ
・エイ
・エビ全般
・イカ全般
・生ダコ

とかかな。他にも沢山魚売ってるから何でも挑戦!捌き方や料理の仕方はまた別の記事で書こうと思う。

ちなみに気になる鮮度だが、こればかりは目利きが必要である。筆者は子供時代から魚と戯れまくってきたので秒で見分けることができるが、自信のない方はまぁ刺身じゃなくて火を通して料理することをお勧めする。ちなみに筆者はだいたいマーケットで買ってきたら刺身や炙りなどの生食で食べることが多い。

大丈夫。生食でも腹壊したこともないし寄生虫等にあたっとこともない。が、寄生虫、特にアニサキスには注意するように!わからなかったらネットで調べること。

もう一つ!マレーシアは魚市場によって仕入れる魚種が全く異なる。これ、最大のポイント。もちろん季節によって出回る魚種もあれば、全く出回らない魚種も多く存在する。例えばマイワシはほとんどどこのマーケットでも見つけることは難しく、筆者は過去にSelayang Marketでしか見たことがない。と言った具合なので、足を使ってあちこちに出向いてみると面白いでしょう。

冷凍ストッカーは必須。超低温で冷凍できるから、魚が長期間保存可能。

ちなみに冷凍のストッカーがあると東南アジアでは重宝される。魚類もそうだし肉類もマイナス何十度という超強力な冷凍庫である。筆者の家にもある。カッチコチに冷凍できて食べ物長持ち。ちなみに写真のメーカーはPensonicである。パナソニックじゃないよ。ペンソニックだからね!!れっきとした我らがマレーシアのメーカーだからね!そこ間違えちゃダメよ。笑

それでは現地在住の方々も旅行者もみんなで魚市場にレッツゴーーーー!!!!

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