マレーシア・自宅でアジの刺身や寿司を食べる方法

マレーシアの生き物

灼熱の熱帯雨林気候のマレーシアでは多くの種類の南方系の魚が食卓に上がる。日本では見慣れない魚が多い。当然、逆に言うと日本で一般的に見られる魚は手に入らないことが多い。たとえば日本で容易に手に入るイワシ類、マアジ、サンマ、ブリ類などが入手困難である。もちろんお高い高級な日系のお寿司屋さんに行けば空輸されたそれらが食べられるのだが、正直言って目玉が飛び出て戻ってこないほどの値段の高さ。オオキン持ちの方々ならばなんてことないだろうが、僕みたいな年中ビンボー症の人間にとってはキ●ガイじみた値段にしか見えない。そして何より、高級店で食べる1/100以下の価格で自分で好きな寿司ネタを現地でも入手できるんだから、それに越したことはない ー と自分に言い聞かせている。笑

今日はマレーシア経験32年、自他共に認める魚オタクの僕(FUMI)がご自宅でも刺身や寿司が食べられる方法を伝授しよう。クアラルンプール近辺に住んでいらっしゃる方限定にはなるが、、、。

よくマレーシアに住む日本人の多くは「日本に帰ったら美味しいお寿司を食べたい!」と言うが、僕は心の中で「へ????自分で作りゃいいじゃん、、、」と思っている。もちろん口には出さないが。笑

ちなみにマレーシアにも現地人経営のお寿司屋さん(回転寿司とか)は多くあるが、生魚はサーモンのみである。他の魚は一切寿司屋には置いていない。あとはなんかマヨネーズがたっぷりかかっているヤツばかりである。笑 こちらの現地の寿司チェーンのメニューを見るとすぐにわかるだろう。笑

アオアジのお寿司(もちろん手作り)アオアジは現地産。

さてそれでは今日はアオアジ(通称マルアジ)の入手方法をお教えしよう。

アオアジとは、マアジの兄弟みたいな魚です。マアジを知らない人は流石にいないだろう。漢字で書くと真鯵である。日本のスーパーで見かけるアジは9割がこのマアジである。マアジはアジ類の中でも最も味がよく、価格も安定している大衆魚である。

他にもアジにはムロアジ、メアジ等、似たようなアジの種類は沢山いる。

が、マアジは残念なことにマレーシアでは絶対に手に入らない。理由はわからんがこの32年間で1度も見かけたことがない。どこの鮮魚市場に行っても皆無である。おそらくマアジは熱帯の海では生息できないのであろう。

マレーシアで見かけるアジ類は
・アオアジ(マルアジ)
・ムロアジ
・メアジ
・ホソヒラアジ?
・クロボシシマアジ

などである。この中で圧倒的に味が美味しいのはアオアジであることは間違いない。もちろん季節によってどの種類のアジも脂の乗り方がことなり、違う趣を楽しめるのだがやはり基本的にアオアジが一番ウマいことは間違いがない。次にメアジ、次にクロボシシマアジ、ホソヒラアジといった具合だ。ムロアジはクセが強いのでやめておいた方が良いだろう。

アオアジ

しかしこのアオアジはマレーシア国内の「普通のスーパー」で見かけることは皆無であろう。置いてあったとしてもよほど管理が良いところしか仕入れないと思う。なぜならアジ類、とくにアオアジとかムロアジとイワシとかは水分が多い魚であり、お腹からすぐに内臓がぐちゃぐちゃっと飛び出してきてしまうからである。そしてすぐに鮮度も落ちてしまう。

なので特定の鮮魚市場、つまり朝市で手に入れるのが賢い。僕があっっっちこちのマーケットに出向いた結果、一番有力なのはSelayang Marketである。クアラルンプールの北部に位置し、例の観光名所「Batu Caves」から近い場所にある。

Selayang Market
超新鮮なアオアジたち

Selayang Marketは巨大なマーケットである。もちろん業者じゃなくても個人でも買いに行ける。このマーケットがおそらく一番アジ類が豊富だと僕は思う。小さな卸のお店がひしめき合っていて、歩き回って鮮度の良い魚を狙って購入してみよう。1KG単位の価格が表示されているが、好きなだけ購入すれば良い。200グラムだけ購入しても良いし、1匹単位で重さを測ってもらって量り売りしてもらっても良い。テキトーにやれば大丈夫である。もちろん値下げ交渉だって余裕でOKである。

さて、Selayang Marketに限らず、マレーシアの市場で気をつけなければいけないことは、その日によって鮮度の違う魚が売っていると言う点である。つまり数日間売れ残った魚を平気で陳列しているので、相当の目利きが必要である。上記の写真のように、おそらく当日か前日に仕入れた魚であれば刺身でも食べられるが、到底刺身で食べられない鮮度の悪い魚だって日によっては多く見かける。あちらも商売でやってるので仕方ない。騙すか騙されるかのどっちかである。だから決して騙されないように目利きのプロにならねばならない。

なのでピッカピカな魚を見つけた時だけに買うようにしてほしい!じゃないとせっかくの美味しいはずの魚がダメになってしまう。。。こればっかりは「目利き」が必要だ。それは自分でなんとかしてくれ!笑

新鮮であれば魚ってのはなんでもウマいはず。捌き方だってYoutube見れば今だったら誰でも勉強できるはず。見かけは悪いがウマイぜよ!

ポイントは、バケツを持っていくことだ。購入した魚をポイポイとバケツに入れて行って、かちわり氷をバケツに入れてもらえれば、帰宅途中の車の中でも魚が痛むことも少ないだろう。

そして料理するときのコツをお教えしよう。アオアジのマレーシアの旬は、僕が思うには9-12月ごろが一番脂のノリが良く、美味しい。3月を過ぎるころには脂のノリが悪くなって、あまり美味しくない。

そしてアオアジを捌くときのコツは、3枚におろした後、必ずキッチンペーパーに挟んで最低でも3-4時間は水分を抜こう。(薄皮を剥くのは盛り付けする直前がよい)でないと水分が多い魚なのであまり旨味が感じられないかもしれない。

きちんと水分を抜けば上の写真のようにめっちゃくちゃ美味い刺身や寿司が楽しめる。正直に言ってマアジに匹敵するウマさである。薄皮は盛り付け直前にナイフの背の部分で取ること。なぜなら薄皮と肉の間に皮下脂肪がたっぷりついている魚なので、せっかくの脂もキッチンペーパーで挟むと吸い取られてしまうからである。笑

ということで今日はアオアジの入手方を書いてみました!次はこれまた珍しいマイワシの入手方でも書いてみようと思う!

コメント

タイトルとURLをコピーしました