マレーシアの世にも不思議なココナツの花ジュース・Air Nira Kelapa(アイー・ニラ)

マレーシアの食べ物

世界は広い。世界は知らない分野で溢れている。人間の知識はおそらくそんな世の中の1%程度しか知らないだろう。残りの99%は自分が見たことも触れたこともなかったり、行ったこともなかったり想像もつかぬようなものが散らばっている。人間なんて所詮は全員無知な生き物なのだ。笑

今日はそんな無知の塊の僕(FUMI)が先日マレーシアの東海岸、Terengganu州(トゥルンガヌ)で見つけた世にも不思議なジュースを紹介しよう。

その名もAir Nira (アイー・ニラ)である。正式名称をAir Nira Kelapa。直訳するならば「甘いココナッッツのエキス」である。もちろん僕も過去30数年マレーシアに出入りしているが一度も飲んだこともない。一体どんな味がするのかレポートしていこう!!果たしてどれくらい夏夏夏夏ココナッツなのか?それともココナッツではないのか?

Air Nira Kelapa。薄く濁っている。これで6RM。日本円だと200円程度か。決して安くはないな。

このジュースはトゥルンガヌを縦断する国道の道端で販売所で沢山売られている。トゥルンガヌ名物のムロアジを練り物のして油で揚げてある「Kelopok Lekor(クロポッ・ルコー)」もウルトラ有名で道沿いには多くの専門店が存在するが、このジュースをトライするのは僕自身初である。

今回車で南北横断していた時にこのAir Niraという看板を掲げた露店を沢山見かけた。とても気になったので早速車を横付けしてみた。


購入時、店のオネイさんに一体このジュースは何か?と尋ねた。僕がつたないマレー語で話すモンだからゆっくりと解説してくれた。なんか「ココナッツの花から採取するジュース」らしい。

花?僕の頭にはハテナマークが飛び交った。ココナッツの花を見たことがない、、、。果実はもちろんマレーシアではどこぞここぞで毎日見かけるし、ココナッツジュースも飲む。だが、花???なんだそりゃ。みなさんもココナッツの花って想像つかないでしょう。。。

ってことで解説していこう。

どれ、、、飲んでみるか。

うっっっ。甘い。なんだこれは。50年近く生きてきて初めて口にする味だ。甘い。表現できない。なんていうか、、、4つの味が混ざっている気がする。

①サトウキビジュース的な甘さと味
②お米(穀物)の味
③花の強烈な香り
から抜ける香り
④自然の渋みと臭み(雑穀的な香り?)

なんだこれは。

なんだか発酵し始めた甘いお酒を飲んでいるかのようだ。しかし「甘酒」とは似ても似つかぬ味。なん ていうか、、、ココナッツジュースとは似ても似つかん味だ。世界中の味の表現法を使っても表現できぬ味だ!

マジで表現できねえ!

原液で飲んだらかなり強烈な甘味。だが薄めると勿体なさそうな味。なのでおそらくチョビチョビと飲むのがよいのかな?と思う。どのくらい甘いかというと飴玉を舐め始めた瞬間の甘さ程度かな。。。(説明できん!!)

無知の塊である僕はこのアイー・ニラとは一体何か非常に興味があったので早速調べてみた。

そしたら、このジュースの採取法を紹介しているYoutube動画があったので、それを見てもらった方が早い。

このように、一見ただの緑の棒みたいに見えるのがココナッツの花の蕾(つぼみ)ということらしい。そしてその蕾を上手に時間をかけて「お辞儀」するような角度に曲げて、先端を切る。切ったところにビニールをかぶせて花の樹液を採取する。という具合みたいだ。朝方のほうが甘い樹液が出てくるとのことで、朝ビニール袋を被せに行くらしい。採取し終わったらビニールを回収する。そして数日後また蕾の先端を5mmほど切って切り口をフレッシュにして、再度樹液を採取するということらしい。つまり一つの蕾から何度も何度もこの樹液を採取できるという具合らしい。

ちなみにビニールに入っている茶色い葉っぱみたいなのは藁的な乾燥している草で、それと混じることによって発酵する。と、別の動画では語っていた。

今回の経験で僕はココナッツの花の存在を初めて知った。そしてその利用法も知った。世の中は広い。自分の知らない物事がまだまだ眠っている。

今度マレー人の友人たちにこのAir Niraの存在を知っているか皆に聞いて回ろうと思う。そしてこのジュースの利用法などを聞いて回ろうと思う。

ひとつ大きな知識が増えた僕なのでした。皆さんも是非マレーシア東海岸に行くことがあったらぜひAir Niraを挑戦してみてね!!

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