マレーシアって地震はあるの?

住宅

マレーシアは地震が極めて少ない国である。

まず結論から言ってしまうと、過去に数える程度しか地震は起こっていない。下記のウィキを参照してほしい。

List of earthquakes in Malaysia - Wikipedia

このように極めて少ない。ボルネオ島のサバ州で少し地震が発生することもあるが、限定的である。マグニチュードもそこまで高くはない。(多少の建物へのダメージはあったそうだが)

そして首都クアラルンプールのあるマレー半島ではほぼ地震は皆無と言っても過言ではない。

僕(FUMI)も過去に1〜2度だけ計測不可能な程度の揺れを感じたことがある。「揺れ」と言ってもおそらく震度で換算すると震度0.5程度であろう。ほぼほぼ体に感じない揺れである。

ところがお隣の国インドネシアでは頻繁に地震が発生している。大きな地震も発生する。その余波がマレー半島にまで届いた結果揺れを感じることの方がおそらく多いであろう。上記のウィキはインドネシアで発生した小規模の地震は含まれていないので、僕が過去に感じた揺れはおそらくその小規模の地震たちの余波なのであろう。

さて、一番心配なのは「万が一地震が発生した時、建造物は無事か?」という話である。

一応マレーシアにも耐震精度の目安はある。1984年の建築法制定や2021年の方の改訂等があるが地震に特化した精密なレギュレーションは存在しないようである。もちろんデベロッパーによっては耐震を考慮して建築する会社もあるはある。

マレーシアの首都クアラルンプールは東側が山になっている。いわゆる盆地の形状に近い。写真の奥に見えるのが東側の山々である。

ここで海外移住者、とくに日本のように地震の多い国からの方々は建物の強度や耐震性を心配するであろう。

万が一地震が発生してしまった場合どうするか?そんなことを考えていたら生活はできない。ハイライズに住んでいて「このビルは倒壊しないだろうか?」などと考えて生活は送れない。だが、知識として色々過去の事例を知っておくのは良いことである。

マレーシアの場合は地震によって建物が完全崩壊したという話は聞いたことがない。が、それよりも何よりもランドスライド、つまり「地滑り」や雨による「侵食」が極めて危ないのは確かである。毎年毎年必ずどこかで地滑りが発生する。首都近郊、キャンプ場、川沿い・・・。小規模な地滑りはほぼ毎年、そして大規模な地滑りもある。犠牲者を伴う時もある。山間を縫うように設計されている各高速道路の山の斜面も必ずていって良いほど毎年小規模な地滑りが多発している。

上の写真のように首都のクアラルンプールは山になんとなく囲まれている盆地状だが、もちろん平地もあれば勾配の大きい場所も多く存在する。

Landslides in Malaysia - Wikipedia

ちなみにこれが過去のマレーシアの地滑りをまとめたウィキである。が、もちろんここには小規模な地滑りは含まれてはいない。

なのでマンションを選ぶ時には僕はいわゆる勾配の大きい場所に立っている建物は絶対に選ばない。

30年ほど前に住んでいたクアラルンプールの自宅からさほど遠くないマンションが地滑りによって倒壊したハイランドタワー倒壊事件も記憶に新しい。なので地滑りのリスクを考えると住む場所はきちんと考えたほうが良いだろう。いわゆる「山ぎわや丘」に位置している建物は僕は避けている。

一軒家も同じことが言える。丘の中腹に立っている家も地滑りによって倒壊する危険は伴うであろう。

皆さんもマレーシアに移住することがあれば、住居を選ぶときの参考にすると良いだろう。

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