マレーシア・店舗が潰れると・・・

文化

今日は自宅近くのショッピングモールに用事があって夕方に出かけた。

そしたらとある小売店が潰れていた。(廃業)
場所はGreat Eastern Mallというクアラルンプールの東のモールの中のお店。廃業の案内の紙が目に止まったので記事にしようと思う。

潰れていたのはtealiveという飲み物専門店である。甘いお茶を中心に提供している大手のチェーンである。あちこちに店舗がある最大手の一つのドリンク屋さんである。

って!!

おいおい、直接的だなぁ。。まぁ言いたいことだけ伝われば良いわけだが、

This business has been closed.

って。。。

直訳するとそのまま。この店は潰れました

って感じ。まぁ潰れたのはしょうがない。なぜ撤退したかはさまざまな理由があるだろうからあえてここて推測する必要もない。ひょっとしたら黒字だったにも関わらず撤退したかもしれないし、フランチャイズ契約で何かあったのかもしれない。理由はわからない。

店の機材は置きっぱなし。。。。

マレーシアはショッピングモールの過剰供給である。3000万人しかいない国になんと・・・

1000件

を超える巨大複合ショッピングモールが建設されている。

これは小さなモールは含まれていない数値。

おいおい。1000件って、、、。なぜそんな多くなショッピングモールがあるかというと、現地人の友人たちにに聞くと「別に買い物しなくてもエアコンは効いているしぶらぶらできるし」ということである。つまり暇つぶしする空間であるとのこと。確かにそうだ。その通りだ。熱帯雨林気候のマレーシアに住んでいると暑いからどこか涼しいところで時間を過ごしたいというのは理解できる。1年中32ー35度なんだから暑くてしょうがない。

自宅でエアコンかけようモンなら電気代金がとんでもなく高くなるので自宅では確かにエアコンはかけない。笑

マレーシアのショッピングモールは確かに店舗の出入りが激しい。売れない店はソッコーで潰れて次の店舗がテナントとして入る。確かにそうだ。

そしてショッピングモールそのものも売れる・売れないがはっきりしている。

昔記事にも書いたかもしれないが、たとえば三井のモール「ららぽーと」も3年ほど前にクアラルンプール内にオープンしてからというモノ、瀕死である。クアラルンプールのど真ん中からちょっと外れた微妙な場所にららぽーとをオープンさせたのだが、正直瀕死である。モールごと瀕死。なぜか?その理由を30年以上マレーシアと関わりのある僕(FUMI)が素直に分析してみよう。

・元々刑務所があった場所にららぽーとを作った。
・その周りは現地老舗モール
の競合、Lot10、Sungeiwan Plaza, Times Square, Pavillionなどがひしめき合っていて、勝てるわけがない。1億%勝てない。そこに案内した不動産やらに騙されたと思って間違いない。日本人はよく出店時に騙される。とっとと撤退すべき。
・日本の店舗やサービスを提供したからといって、もはや現地人の心には響かない。
・客引きアトラクションが一つもない。
・Zeppクアラルンプールを隣に併設したが、それは日々の客を惹きつける魅力にはならない。
・日本の店舗やサービスはもはやマレーシアではありふれており、わざわざららぽーとに行かなくても事足りる。
・交通の便が最悪。車で行くにも地域的にめんどくさいし、車を仮に駐車しても周りには何もないのでわざわざ出向かない。
これが最も致命的な理由。

ということだろうか。人々がなぜモールに出向くかというと、1番の理由は

アクセスが良い

ということであろう。僕もモールには時々行くが、理由はただひとつ。アクセスが良いからである。アクセスが悪かったり渋滞するようなエリアには誰も出向かない。

皮肉にも背景にはスタバが見える。笑

ということで今日はマレーシアのモールの事情のリアルな事情を語ってみた。

モールについてはかなり語れることがあるので今後も語りたいと思う!!

ちなみについ最近オープンしたTRX(トゥン・ラザッ・イクスチェンジ)という巨大モールもあるが、僕の長いマレーシア経験からすると、そこまで売れないであろう。これは肌感覚である。

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