マレーシアの屋台での注文のしかた(中華系編)

屋台メシ

マレーシアは屋台文化がとても発達している。昔から「屋台」と我々が呼んでいるような小さなお店がひしめき合っている。料理人が一人、料理を運んだり会計したりする人が一人、だいたいどの屋台でも二人で営業している。

さて、マレーシアに旅行で訪れるとレストランやフードコートといった飲食店の数に驚くであろう。どこに行っても飲食店のオンパレードである。日本ではどこに行ってもコンビニが目に入ると思うがマレーシアの場合は飲食店がそれにあたる。とんでもない数の飲食店がひしめき合っている。
初めてマレーシアに来た旅行者にとってはどこのレストランでどんなメニューが食べられるか、一見分かりづらいと思う。例えば有名なRoti Canai (ロティ・チャナイ)やNasi Lemak(ナシ・ルマッ)を食べたいと思ってもなかなか見つけることはできないであろう。どの飲食店がどんなメニューを提供しているかを見極めるには経験が必要になってくる。そしてメニューが提供されている時間帯も限定されている場合が多い。例えばRoti Canaiであれば朝方と夕方〜夜しか提供していない店がほとんどである。

街のあちこちにさまざまな飲食店がひしめきあうマレーシア

さて、簡単にマレーシアの飲食店をおおまかに分類するとすれば

①独立レストラン(日本で言う普通のレストラン、さまざまな国の料理)
②Mamak(ロティチャナイやナシルマッ、ご飯類、麺、その他)ママッと読む。豚肉もビールも置いてない。
③中華系屋台集合店(豚肉やビール等も提供している、会計は屋台ごと)
④イスラム系屋台集合店(豚肉やビールはナシ、会計は屋台ごと)
⑤単体屋台(ハンバーガーや揚げ物や果物を一種だけ販売、いわゆる出店系)
⑥観光地系巨大屋台集合店(Jalan Alorなどにある、一見小さな屋台の集合体に見えるが、注文も会計も一括で行う、豚は置いていないがビールはある場合が多い)
⑦ショッピングモール内フードコート(豚肉が置いてあるレストランは区画が別れている場所があるが、豚を基本的に置いていないフードコートの方が多い印象)

僕(FUMI)は30年以上前にマレーシアに住み始めてからというもの、上記のレストラン分類はずっと変わらない。変わったのは価格くらいなモンである。きょうは③番の注文の仕方等をお教えしよう。

典型的な中華系屋台集合体。フードコートと呼んでも良い。写真のように入り口のドアもない半屋外である。トタン屋根だけついてるのが通常。

さて、まずは正確に「中華系」という言葉を説明せねばならない。
「中華」とはいったモノの、日本でお馴染みの中華料理とは程遠いとまずは言っておこう。マレーシアの歴史を探ると理解ができるのだが、マレーシアは多くの移民が住んでいる。例えば何百年もの間、中国人が「錫炭鉱」を掘りにマレーシアに移住したり、行商人としてマレーシアにやってきたりした歴史がある。つまり顔も名前もいわゆる中国人に見えるが、国籍は中国ではなく「マレーシア人」である。正確に呼ぶならば「先祖のルーツが中国にあり、その子孫にあたるマレーシア人」である。ちなみに人口の3割がこれらの中華系である。

名前も顔も中国人であるが、提供する料理は中華とは一線を画する。中華とは全く違う料理であることをまずは言っておこう。マレーシアでしか食べられないメニューを提供している。麺料理、鳥料理、豚料理。全く中国本土の中華料理とは似て非なるものである。唯一本土の中華料理と似ている料理といえば焼き飯くらいのモンであろう。そのくらいの特徴があることを覚えておこう。

さて。それでは早速注文の仕方に行ってみよう!!若干分かりづらいと思うから写真も交えて紹介しよう。

赤がオーナー、青が小売の屋台
小売の屋台がひしめきあう


まず、写真左上の赤の四角で囲んであるところに緑のデカい看板がある。それがこの屋台集合体の店舗名である。この場合はTANG CITY FOOD COURTという名前である。中国語でも買いてある。唐城小食中心という店舗名。そして中央の赤い四角が飲み物販売所。この飲み物屋台を経営しているのが大抵の場合がこの屋台集合体のオーナーの場合が多い。いわゆる土地のオーナーだったり建物や施設全体のオーナーということである。そして青で囲んだ四角が、そこで場所を借りて屋台を個人的に営業している小売の方々である。いわゆる場所借りである。売上の一部をオーナーに渡しているとイメージしてもらって問題ない。

ちなみにこの写真の場所はクアラルンプールのチャイナタウンの中心部に位置している。観光客も非常に多いので若干だけ値段設定も高い。(とは言っても10%程度ではあるが)クアラルンプールの中心街から一歩出ると値段設定は少し下がる傾向であるのは想像がつくであろう。

さて。それでは注文の順序を。

①まず空いている席があれば座る。相席でも構わん。
②二人で行動している場合、まずは飲み物のオーダーを取りに来るので、何かオーダーする。どんな飲み物があるかわからん場合は飲み物を作ってる屋台の近くに行って写真を見るでもよいし、飲み物冷蔵庫にどんなモノが入ってるか確認してもよい。一番安いのは「アイス・チャイニーズ・ティー」だ。鉄観音を氷で冷やしたモノ。いわゆる冷茶とでも言おうか。もしくはミネラルウォーター。
③飲み物が運ばれてきたら運んできた人に飲み物代だけをテーブルで支払う。(QR決済も可)
④各屋台を歩きながら隈無くチェックして、ほしいメニューが見つかったら、料理を作っている人か、料理を運ぶお手伝いさんに欲しいメニューを直接オーダーする。
⑤食べ物が運ばれてきたら食べ物の代金をテーブルで支払う。(QR決済も可)
⑥食べ終わったら食器類はそのまま放置して屋台から立ち去る。w 食器片付け担当がいるので大丈夫。

Teh Ais (テー・アイス)激甘の練乳たっぷりミルクティー。甘いのが苦手な人は「less sugarとかkurang manis(クーラン・マニス)」と伝えよう。
Soya cincau。ソヤ・チンチャウ。いわゆる豆乳に薬草系のゼリーが入ってる。
Prawn Mee エビ味噌スープの麺料理。
麺は主に3種類から選べる。普通のラーメンぽいYellow mee、写真のような平打ち米麺(クウェイチャオ)、もしくはビーフン(Mee Hoon)

と言った具合だ。

麺料理の注文の方法が結構特徴的で面白いので、それに関してはまた別の記事でしっかりと説明したいとおもいます〜〜〜〜。

マレーシアの激うま料理を楽しみましょ〜〜〜〜!!

ちなみにお酒好きな日本人のために最後にひとつ。どうしてもビールやお酒が飲みたい場合、レストランの入り口とか看板にTigerとかCarlsbergとかのロゴがあれば、確実にビールを提供しているのでそれが目印!

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