マレーシアでマンション(コンド)入居時に注意すべき点

住宅

マレーシアは建築バブルである。特に首都クアラルンプール近郊では全く新築物件建設の衰えが見えず、いつバブルが崩壊するのかヒヤヒヤしする。ちなみにジョホール州などの物件事情はご存知の通り非常に危なく、巨大プロジェクトである「イスカンダル計画」は目も当てられない惨状になっている。が、首都圏ではまだ物件に対する需要が多いのでまだなんとかなっているというイメージで間違いはない。

写真は記事とは1ミリの関連性もありません。笑

プチ移住者や母子留学、そして駐在員の方々はマンションを賃貸にて契約することが多いであろう。今日はその賃貸契約をして入居するまでの思わぬ落とし穴について語っていこう。

僕は不動産関係者ではないが、マレーシアでの住居はずっと賃貸である。だからマレーシアの賃貸契約に関する問題は詳しい。自分の経験上から語りたいと思う。

まず初めに、駐在員の方々は会社が借りているマンションに入居したりすることが多いだろうから、そういう方々は今回の記事は読まなくても大丈夫。会社がほぼ全て面倒見てくれると思う。移住者や母子留学の方々、そして若者の移住者、特に日本人のエージェントを使わずに現地人のエージェントを通して自力で契約まで辿り着きたい方々には是非読んでほしい記事である。あくまでもエージェントは仲介人であり、実際に交渉の主導権を握るのは自分だ!と強い意思を持って読んでほしい。

①水道、水漏れ事情
②家賃交渉、契約延長のベストタイミング
③初期の電気・上下水道代金
④コンド(マンション)のセキュリティ

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①の水道や水漏れ事情がマレーシアでは一番面倒くさい。自分の部屋の水道パイプが破損し、部屋が水浸しになってしまう現象は過去に何度か見てきた。また、上に住んでいる住人による水漏れの影響もある。新築物件になればなるほど水事情が未知数である。なのである程度年数が経った物件の方が安心は安心である。ちなみに家に少しでも水が溜まったりするとすぐに蚊が大量発生するので注意。事前にその建物の水回りの噂をネットで検索すると色々でてくるはずなので、必ずチェックしてみること。

②家賃交渉:新規賃貸契約する際には必ずカウンターオファーといって自分が望む家賃を告げよう。たとえば大家が3000RMを求めているとしても2700RMなら契約する!という強い意志で交渉することだ。成功すれば問題ないのでなんでも提案してみること。
また、マレーシアの賃貸期間は1年契約のところがほとんどである。なのでもし住んでいる部屋が気に入って来年も更新したい!と決断したのであれば、大家から更新するかどうかの提案を待つのではなく、こちらから提案すべき。その時に「来年も家賃が上がらないのであれば契約を1年伸ばしたい」と先手を打って伝えること。大家はその部屋が空きになる方が怖いので、多くの場合がその条件を飲んでくれることが多い。また、これは裏技であるが大家に「2年更新するから家賃をさらに下げてくれ」という技ももちろんある。さらに・・・1年分一括で前払いするから家賃を下げてくれ、という裏技だって存在する。これらは正直マレーシア人の性格やお国柄をきちんと把握していないとオファーも難しいだろうが、やってみる価値はある。

③一番過去に見聞きしてきた事案は「前の住人の未払いの電気、上下水道代金を払わされる」という事案だ。これは僕も何度も実際に経験しているので、注意。電気や水道代金の請求書は全てマレー語で書かれている。ソッコーでGoogle Translateをかけてみてほしい。請求期間などがめちゃくちゃになっている場合が多いので、その場合は絶対に支払わずに大家、もしくは不動産エージェントにすぐに写メを送って相談すること。8月1日に入居したならば8月1日からの分の請求しか支払ってはならない。逆に出ていくときには大抵の場合は過去の平均をエージェントや大家に渡し、その差額を後日口座に振り込んでもらうという形である。
日本人は特にカモである。日本人はお人好しで、ことお金に関しては「まあいいか、、、わからないし」というとんでもない方々が非常に多い。いやいや、、、1円でも損してはいけない。逆に相手方を騙してでも相手に払わせる気持ちでいないと、確実に騙される

④最後に一番重要なのはコンドの安全性、つまりセキュリティー面である。残念なことに日本人は【家賃が高い方がセキュリティーが高く、安全だ】という意味のわからないとんでもない思考を持った方々が多い。一つ言っておこう。完全なる間違いです。そんなのは世界の非常識です。
セキュリティーとは総合的なリスク回避のことをいう。建物が綺麗だったり、家賃が高かったりすることはセキュリティーとは全く1ミリも関係しないので注意しておこう。僕はちなみに現地人しかほぼほぼ住んでいないコンドに住んでいるが、セキュリティーは総合的に非常に高い。もちろん日本人家族は僕の家族以外にいない。毎週毎週コンドのボードメンバーで構成される管理者チームの会議議事録がネットで回ってくるし、ガード人員等の仕事ぶりをきちんと住民が監視しているし、何か少しでも安全を乱す家族がいたら即日追い出される。毎年2組ほどの家族が即日追放されている。それを住民が皆グループチャットでお互いで情報共有し、より安全な生活へと住民、大家、管理会社、全てが一丸となって守っている。僕が過去にマレーシアで住んできコンドの中でも、セキュリティー面において最も安全なコンドであると断言できる。

正直に言っておくと、家賃が高いところに住んでいるお金持ちが「安全な人々」だと思ったら大間違いである。過去に何度も高級コンドでの事案を見聞きしてきた。とんでもない事案は家賃に関わらず発生するモノだ。セキュリティというのは、それが起こらないように事前に予防線を全員で貼りまくり、万が一何か事案が起こったらすぐに全員で情報共有して自分の身を守る、ということの意味合いが強い。

が、こればかりは住んでみないとわからない部分が多い。いくら事前にネットで情報を探ったとしても、実際に自分の肌でセキュリティーを感じつつ判断せねばならない。だから逆にいうと1年住んでみて少しでもダメだな、と思ったら契約は更新せずに次なるコンドに引っ越しした方が手っ取り早い。なぜなら結局集合住宅の安全というものの最大の要因は「住んでいる人」による。要は住んでいる人の中に危険分子がいたら、すぐに管理者が追い出してくれるかどうかという点も非常に重要である。なあなあでやり過ごすほど危険なことはない。警察なんか頼りにならないので、コンドの住民全員で自分達の安全を守る以外に方法はないのである。

ちなみに日本人がやっている不動産エージェントを通しても騙される時は騙されるし、日本人価格で案内されるし、ロクなことはないので注意。己の住む場所は己で探し、己で交渉し、己で経験を積む。これくらいの気合いがないと一生騙され続けて海外生活を終えることになる。海外ではお人好しが最大の敵だということを覚えておくと良いでしょう!!!

まだまだコンドを契約する時の裏技は存在するが、それは超優良級の記事になってしまうので自分で経験しましょ〜〜〜。

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